岡山市は、山陽地方有数の都市だ。

岡山城や岡山後楽園など、歴史的な観光地もある。
岡山駅の東口からは、路面電車・岡山電気軌道(岡電)が出ている。

岡電は、岡山駅と市の郊外を結ぶ路線だ。1910年に開業した。

東山本線と清輝橋線の2路線からなる。日本一短い路面電車でもある。
車両は、多くが1両、時折2両の編成となっている。

1両の車両は、どれも広告ラッピング車両だ。何パターンもあり、色柄は様々だ。

中には三毛猫の要素を纏った、和歌山電鉄とのコラボ車両もある。

2両の車両は、低重心で内装がレトロなタイプや、アニメ『チャギントン』の人気キャラクターを再現したチャギントン電車がある。

なおチャギントン電車は、アトラクションのキャストのような車掌が乗っていて、特別なルートを走るといった特徴がある。街中を走る観光列車といえる。

初めに、東山方面の電車に乗る。ちなみに今回、乗ってから運転手に声をかけ、1日乗車券(400円)を購入した。全区間に乗る場合は、この券を使う方が安くなる。

岡山駅前を発車すると、ビルが立ち並ぶ地帯を走っていく。軌道が古いからか、振動は多めだ。

路面電車の軌道の外側には、それぞれ3車線の道路が伸びる。停留所は、それぞれ最小限の幅で作られ、柵で囲まれている。

柳川から先は、東山本線と清輝橋線に分かれる。二手に分かれるポイントを直進していく。

電車は、ビル街を進む。架線が触れる電柱をよく見ると、先端が桃の形なのが分かる。桃太郎ゆかりの地ならではの装飾だ。

城下は、岡山城や岡山後楽園の最寄り駅だ。

特に岡山後楽園は、池が複数あり、ゆっくり回るのに適している。観光客と思わしき乗客がたくさん下車していった。

電車はカーブして、県庁の横などの地帯を抜けていく。

さらに別のカーブを経て、旭川を渡る。

中洲は2つあり、いずれも陸続きのように町が形成されている。橋は京橋・中橋・小橋と、それぞれ名が付いている。川の広さに驚いていると、小橋という停留所に着く。
屋敷川を渡ってからは、昔からある商店や古い一軒家の地帯に変わった。

中納言に着くと、驚きの光景が現れた。降りる場所が、柵も何もない、単なる色付きの四角形の敷地になっている。
これはあくまで乗降時に使う敷地であり、待つ場所は歩道に設置されている。

隣の門田屋敷も同様だ。
事情を分かっていても、乗降時にはハラハラしそうだ。

終点は、赤色で統一された停留所だ。色付きの四角形でなくてホッとしつつ降りる。

正式名称は東山だが、駅名標は東山・おかでんチャギントンミュージアムと記載されている。その名の通り、停留所の付近にはおかでんチャギントンミュージアムが建つ。
周りは住宅や古い商店、スーパーなので、ここだけ別の世界のようだ。

柳川に戻り、今度は清輝橋方面の電車を待つ。本線が1時間に約10本来るのに対し、清輝橋線はその半分の本数しか走っていない。

電車に乗りしばらくすると、二手に分かれるポイントでカーブする方に進んだ。

市街地を走り、商店街のアーケードが見えてきた。新西大寺町筋に停車する。筋という表現は、関西や中国地方特有の表現と思われる。

その先は、ビジネスホテルが多い地帯に入る。大きな交差点の直前までその傾向は続き、大雲寺前に停車する。

あっという間に、清輝橋に到着する。東山方面と異なり、こちらは最後まで市街地だ。

軌道の両側に2車線の道路が伸び、車がひっきりなしに行き交う。

岡電は、様々な色合いのラッピング車両やチャギントン電車などが、駅前と郊外を行き来する路線だ。

東山本線と清輝橋線、それぞれの趣きを味わうことができた。
2026年7月乗車