京都は、バス社会と言われる。実際に、京都市内はくまなくバス路線が張り巡らされている。地元の人は、何番のバスでどこへ行けるかを覚えているという。
しかし実際に利用しようとすると、快適さに欠ける。休日のバス停には長蛇の列ができ、やってきたバスにも人がぎゅうぎゅうに乗っている。地元民と観光客が集まった結果の、酷い混雑だ。
乗るのが億劫になり、鉄道や徒歩のルートを検討した。すると、その方が観光に適していると実感できた。
以下、京都の主な観光地への、鉄道と徒歩でのアクセス方法を説明する。
・東寺
京都駅から徒歩20分で行ける。
イオンモールや、古い家屋が残る街を経由できる。
・伏見稲荷大社
京都駅からJR奈良線を利用する。
2駅先の稲荷からは、ほぼ駅直結となっている。
京都駅から市営地下鉄烏丸線を利用する。1駅先の五条で下車し、徒歩30分で行ける。
参道のひとつ二寧坂は、写真スポットとしても有名だ。
・平安神宮
京都駅から市営地下鉄烏丸線で烏丸御池まで行き、市営地下鉄東西線で東山へ向かう。徒歩10分で、平安神宮のシンボル・大鳥居が見えてくる。
なお、歩いて30分ほどで、清水寺方面にも行ける。
・南禅寺、銀閣寺
南禅寺から、哲学の道を経由し、銀閣寺へ行くルートがいい。
京都駅から市営地下鉄烏丸線で烏丸御池まで行き、市営地下鉄東西線で蹴上へ向かう。蹴上から歩いて10分で、南禅寺に着く。
哲学の道では、自然が楽しめる。お洒落なカフェもある。銀閣寺に着くまで、飽きずに歩ける。
・二条城
京都駅から市営地下鉄烏丸線で烏丸御池まで行き、市営地下鉄東西線で二条城前へ向かう。
駅出口の目と鼻の先に、二条城がある。
・京都御所
京都駅から市営地下鉄烏丸線で、丸太橋まで行く。こちらも駅を出るとすぐ着く。
私は二条城と京都御所を別日に訪れたが、2カ所は歩いて行けるほど近い。一緒に巡ることもできる。
金閣寺を見てから、徒歩で龍安寺に行くのがおすすめだ。
京都駅から市営地下鉄烏丸線で北大路まで行き、徒歩40分で到着する。
市内の主要な観光地の中では、一番アクセスが困難だ。それでも、金色に輝くお寺は一見の価値がある。
金閣寺から龍安寺までは、徒歩20分で行ける。
京都駅から市営地下鉄烏丸線で四条まで乗り、阪急京都線の烏丸(四条と同じ駅)から桂まで乗り、阪急嵐山線で嵐山まで乗る。
同じ阪急でも、スピード感溢れる京都線とのんびりした嵐山線の違いを楽しめる。
嵐山を見てから渡月橋を渡って、天龍寺へ向かうルートがおすすめだ。
なお、嵐山エリアを巡ってから、嵐電(京福電気鉄道)で龍安寺方面へ向かうルートもいい。その場合は、紫色のレトロで洒落た電車に乗れる。
京都市内はバスだけでなく鉄道も張り巡らされており、徒歩圏内で繋がっている観光地が多い。
実際に訪れてみて、鉄道と徒歩で巡った方が快適に観光を楽しめると分かった。
2022年秋、2023年秋探訪