副都心から山間の小さな町まで、1時間半の旅 東武東上線

池袋の西口から出ている私鉄

池袋は、西口に東武東上線、東口に西武池袋線の駅があることで知られている。どちらも埼玉県西部に向かう点で共通している。

西武は以前乗ったことがあるので、今回は東武に乗ってみた。

池袋〜小川町と小川町〜寄居で違う車両が使われている

東武東上線は、池袋〜小川町と、小川町〜寄居で運行形態が分かれている。小川町から先は利用者が少ないので、系統分離されている。

池袋〜小川町は、銀色の車体に茶系の帯を巻いた10030型や、オレンジ色が前面と側面に使われた50070型などの車両が走る。

一方で、小川町〜寄居は、白地に青のラインが引かれた8000型が走る。

小川町のホーム(別日に撮影)

全線通して乗るには、小川町での乗り換えが必要となる。急行や快速急行を利用し、小川町での接続が上手く行けば、寄居までは約1時間半で行ける。

発車メロディがクラシック曲の池袋

池袋駅では、発車メロディに注目だ。

1・2番線、3・4番線、5番線で、それぞれモーツァルトやベートーベンの楽曲が流れる。煽るようなベルとは対極にある、癒されるメロディだ。

田園もある住宅街の朝霞台

列車はビル街から郊外へと走っていく。

埼玉に入り、副都心線からやって来た車両と並走し、和光市に停まる。

朝霞台が近づくと、建物が一瞬途絶え、広大な田園地帯が広がる光景が見られる。すぐにまた住宅街に入り、朝霞台に到着する。

一気に緑が増える川越市

列車は、宅地と時折田園のあるエリアを走っていく。

蔵の街並みで知られた川越に停まる。ここからは、快速急行や急行も各駅停車となる。

次の川越市を過ぎると、一気に緑が増える。埼玉県の西部に踏み込んだことが分かる。

越生線と分かれる坂戸

列車は、入間川橋梁を渡る。緑豊かな景色から、商店街のある街並みに変わる。坂戸に停車する。

「坂戸よさこい 花のまち」と書かれたアーケードが掲げられている。この駅からは、越生(おごせ)に向かう越生線が伸びている。

単線になり、短いレトロ車両に乗り換える小川町

列車は、田園や宅地を走っていく。

車両センターを横目に走る所もある。武蔵嵐山を過ぎると、一気に山深い地域に入っていく。

森の中を、クネクネと曲がって進んでいく。

森林に囲まれた地点で、レールが複線から単線に変わる。長い駅間距離を経て、小川町に着く。

小川町からは、4両編成の古い車両に乗り継ぐ。休日だからか、予想よりも多くの人が寄居方面に向かっていた。

八高線と一旦離れる東武竹沢

小川町からはワンマン運転となり、単線の線路を進んでいく。

右側に、もう一歩の線路が平行して伸びている。JR八高線だ。東武の線路の上には架線があるのに対し、八高線は非電化のため何もない。

八高線(別日に撮影)

なお八高線は、小川町から寄居を東武と別のルートで結んでいる。八高線の線路が別の方向に分かれてから、東武竹沢に着く。

雄大な荒川を渡る玉淀

列車は、森の中や農村地帯を走っていく。ハイキングコースの最寄駅もある。時折、駅で反対方面の列車とすれ違う。

鉢形を過ぎると、雄大な流れの荒川を渡っていく。かなりの高所から、川の流れを眺められる。川を渡り、玉淀に着く。

3路線が乗り入れる静かな終点・寄居

寄居は、東武の他、JR八高線と秩父鉄道が乗り入れている。

駅を出ると、静かな町が広がっている。徒歩圏内には、鉢形城跡という観光地がある。改札付近の壁には、徒歩圏内のスーパーやコンビニ、ランチ営業をするレストランの案内が貼られている。待ち時間を有効活用できる、親切な案内だ。

また駅前にはヨッテコという、観光案内所兼カフェがある。落ち着いた町と遠くの山並みを見ながら、コーヒーを嗜んだ。

まとめ

東武東上線は、ビル街から郊外、田園、そして山に囲まれた静かな町を結ぶ路線だ。

都心から気軽に行ける、約1時間半の旅だ。

2026年8月乗車